勘定科目「支払保険料」に関する解説と仕分例

勘定科目の一つである「支払保険料」(読み仮名:しはらいほけんりょう、分類:販管費)に関する解説です。勘定科目に関する解説を行ったあと、勘定科目を使った仕訳例を使って実際の仕分の仕方を解説します。

支払保険料とは

「支払保険料」は、企業が所有する資産や従業員、業務活動の安全を確保するために契約している保険の費用を計上するための勘定科目です。企業は、様々なリスクに備えて各種保険契約を結び、事故や災害、健康問題、業務上の賠償責任などに対応するために保険料を支払います。支払保険料は、日常の経営リスクを減らし、突発的な損失をカバーするための重要な経費です。

支払保険料には、以下のような種類の保険が含まれます。

支払保険料は、企業が安全で安定的な経営を行うために不可欠な経費であり、損益計算書では「販売費及び一般管理費(販管費)」として計上されます。また、これらの保険契約は年度ごとに更新されるため、支払保険料は継続的に発生する費用です。

支払保険料はどのような時に使用されるのか

支払保険料は、以下のようなケースで使用されます。

支払保険料の仕分例

「支払保険料」を使った具体的な仕分例です。

会社所有の建物にかかる火災保険料を現金で支払った

会社所有の建物にかかる火災保険料10,000円を現金で支払った場合:

借方:支払保険料 10,000円 / 貸方:現金 10,000円

(説明:会社所有の建物の火災保険料を支払いました)

営業車両の保険料を普通預金から支払った

営業車両の保険料15,000円を普通預金から支払った場合:

借方:支払保険料 15,000円 / 貸方:普通預金 15,000円

(説明:営業用車両の保険料を支払いました)

役員向けの生命保険料を現金で支払った

役員向けの生命保険料として20,000円を現金で支払った場合:

借方:支払保険料 20,000円 / 貸方:現金 20,000円

(説明:役員の生命保険料を支払いました)

従業員の福利厚生として医療保険料を普通預金から支払った

従業員の福利厚生として医療保険料25,000円を普通預金から支払った場合:

借方:支払保険料 25,000円 / 貸方:普通預金 25,000円

(説明:従業員の福利厚生のため医療保険料を支払いました)

製品の賠償責任保険料を現金で支払った

製品の賠償責任保険料30,000円を現金で支払った場合:

借方:支払保険料 30,000円 / 貸方:現金 30,000円

(説明:製品の賠償責任保険料を支払いました)

会社の資産に対する保険料を普通預金から支払った

会社の資産に対する保険料12,000円を普通預金から支払った場合:

借方:支払保険料 12,000円 / 貸方:普通預金 12,000円

(説明:会社資産に対する保険料を支払いました)

営業車両の自賠責保険料を現金で支払った

営業車両の自賠責保険料5,000円を現金で支払った場合:

借方:支払保険料 5,000円 / 貸方:現金 5,000円

(説明:営業車両の自賠責保険料を支払いました)

プロフィール画像

著者 / Tommy Ikura

毎日の暮らしの中で役立つ情報や、趣味に関するコンテンツを分かりやすく解説するサイトを製作しています。