勘定科目「通信費」に関する解説と仕分例

勘定科目の一つである「通信費」(読み仮名:つうしんひ、分類:販管費)に関する解説です。勘定科目に関する解説を行ったあと、勘定科目を使った仕訳例を使って実際の仕分の仕方を解説します。

通信費とは

「通信費」は、企業が業務を遂行する上で必要な情報のやり取りにかかる費用を指す勘定科目です。主に、インターネットや電話、郵便、ファックスなどの通信手段に関する費用が含まれ、特にビジネスの円滑な運営や外部との情報交換が必要な場面で発生します。通信費にはインフラ維持や情報の即時性確保といった役割があり、日常の業務活動において欠かせない経費とされています。

通信費の内訳としては以下のようなものが一般的です:

通信費は、一般的には「販売費及び一般管理費(販管費)」として計上され、日常の業務に関する経費として記録されます。また、通信費は企業の規模や業種によって大きく異なり、例えばリモートワークを積極的に取り入れている企業や、外部取引が多い企業では、通信費の割合が高くなる傾向にあります。

通信費はどのような時に使用されるのか

通信費は、以下のようなケースで使用されます。

通信費の仕分例

「通信費」を使った具体的な仕分例です。

オフィスの電話料金を普通預金から支払った

オフィスの電話料金として月額5,000円を普通預金から支払った場合:

借方:通信費 5,000円 / 貸方:普通預金 5,000円

(説明:オフィスの電話料金を支払いました)

インターネットプロバイダの月額利用料を現金で支払った

インターネットプロバイダの月額利用料8,000円を現金で支払った場合:

借方:通信費 8,000円 / 貸方:現金 8,000円

(説明:オフィス用インターネットの利用料を支払いました)

取引先に契約書を郵送するための郵便代を現金で支払った

取引先に契約書を郵送するための郵便代500円を現金で支払った場合:

借方:通信費 500円 / 貸方:現金 500円

(説明:契約書郵送のための郵便料金を支払いました)

Web会議用ソフトウェアの月額利用料を普通預金から支払った

Web会議用ソフトウェアの月額利用料2,500円を普通預金から支払った場合:

借方:通信費 2,500円 / 貸方:普通預金 2,500円

(説明:Web会議用ソフトウェアの利用料を支払いました)

宅配便で書類を発送するための費用を現金で支払った

宅配便で書類を発送するための費用として1,000円を現金で支払った場合:

借方:通信費 1,000円 / 貸方:現金 1,000円

(説明:書類発送のための宅配便料金を支払いました)

ファックス送信のための通信料を現金で支払った

ファックス送信のための通信料300円を現金で支払った場合:

借方:通信費 300円 / 貸方:現金 300円

(説明:ファックスの通信料を支払いました)

社員の携帯電話利用にかかる月額料金を普通預金から支払った

社員の携帯電話利用にかかる月額料金4,000円を普通預金から支払った場合:

借方:通信費 4,000円 / 貸方:普通預金 4,000円

(説明:社員用携帯電話の月額料金を支払いました)

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著者 / Tommy Ikura

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